ボルドーワインのご紹介
- メドック/オーメドック(Médoc/Haut Médoc)
世界に名立たる一流シャトーが目白押し。 - グラーブ/ぺサックレオニャン (Graves/Pessac-Léognan)
砂利が生み出す独特の味わい。 - バルザック/ソーテルヌ(Barsac/Sauternes)
甘口で知られる貴腐ワインの一大産地。 - プルミエ・コット・ド・ボルドー (Premières Côtes de Bordeaux)
手頃な値段で良質のワインが楽しめる。 - アントル・ドゥ・メール(Entre-deux-Mers)
2つの大河に挟まれた辛口白ワイン。 - リブルネ/サンテミリオン (Libournais/Saint-Emilion)
渋みが少なく、香り豊かなワインが特徴。 - コット・ド・ブルグ/コット・ド・ブライユ (Côtes de Bourg/ Côtes de Blaye)
長いブドウ栽培の歴史をもつ由緒ある土地。
ボルドーメドック、オーメドッ地区
メドックにはボルドー5大シャトーに数えられるシャトー・ラトゥール(Château Latour)、シャトー・ムートン・ロートシルト(Château Mouton-Rothchild)、シャトー・ラフィット・ロートシルト(Château Lafite-Rothschild)、シャトーマルゴー(Château Margaux)を始め、多くの一流シャトーが集まっています。ここで作られるワインは一般的に”カベルネ・ソーヴィニヨン”というブドウ品種が主体に作られており、色の濃い渋みのあるワインが特徴です。ワインの熟成が進むにつれてバランスの取れたしっかりとした味わいに変化していくといわれています。
ジロンド県のワインの格付け(メドックのシャトー60ヶ所、ぺサックのシャトー1ヶ所)、ソーテルヌ・バルザック26の格付けはナポレオン3世の指示により、ボルドー商工会議所が作り上げたものです。しかし実際には格付けが低くても値段は1級クラスというワインもありますので、あくまで格付けは目安と考えた方がいいようです。
またそれとは別にブルジョワ級の格付けというものが存在します。これは上記の格付けに入っていないシャトーを対象としたもので、一番上位はクリュ・ブルジョワ・エクセプショネルというクラスです。
メドック地区のブドウ畑。見渡す限りのブドウ畑。遠くにはガロンヌ川、対岸の町並みを見ることが出来ます。メドック地方の古い言い伝えでは”いい畑は川を見なくてはいけない”というのがあります。これは川が見えるほど高い場所にある、川の近くにあるおかげで寒冷な季節でも内陸の畑に比べて比較的気候が安定している(霜がおりない等)といった理由からです。
グラーブ/ぺサックレオニャン
ガロンヌ川の左岸にあるこの地区はボルドーの中でも最も古いブドウ栽培地域で、メドックと並ぶ有名ワインの産地です。グラーブとは”砂利”という意味で、この地方の特徴でもある砂利質と少量の粘土質が混じりあった土壌が素晴しいワインを作り出しています。グラーブでは赤・白共に生産されており、比率は半々といったところです。グラーブではシャトー・オー・ブリオン(Château Haut-Brion)の赤ワインが一際有名ですが、優れた辛口の白ワインも作っているシャトーもあります。ここのワインの特徴はメドックよりもソフトで繊細な口当たりをしていると言われています。シャトー・オー・ブリオン以外にボルドーでも最も古いブドウ畑の一つパップ・クレモン(Château Pape-Clément)、メリニヤック地区で最後のブドウ畑ピクカイヨー(Château Picque-Caillou)、近年の設備改良により復興を遂げたスミス・オー・ラフィット(Château Smith-Haut-Lafite)などがあります。
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バルザック/ソーテルヌ(Barsac/Sauternes)
ソーテルヌ、そのすぐ隣にあるバルサックはボルドー市から南へ約40キロほどいった場所にある、極甘口白ワインの一大産地として世界中にその名を知られいます。 主なワイン生産地はボルドー市内を流れるガロンヌ川の支流の一つであるシロン川周辺に集まっています。 これは水温の低いシロン川が温かいガロンヌ川に流れ込むことによって霧を生じさせ、その湿気の多い気象条件が、”プリチュール・ノーブル”(貴腐)を発生させるからです。 極甘口の白ワインは、ポトリティス・シネリア(貴腐菌)がブドウに付着することにより、ブドウの糖分が凝縮されます。そのブドウを使用することにより、糖度の高い白ワインが出来上がるわけです。
元々は貴腐菌が付着してカビが生えてしまったブドウを捨てるはもったいないということで、そのままワインとして醸造し保存していたところ、後にそのワインを飲むととても美味しかったために生まれたと言われています。
貴腐菌が付着するのはブドウの粒によって異なるために、完熟したものから注意深く手作業で選択しながら収穫を行います。そのために多大な時間と人手がかかり、その上1本の樹からグラス1杯分のワインしか造れないと言われており、そのため赤ワインと比較して、値段も高価です。
味は熟成が若いうちはフルーツ香が強く適度な酸味があるが、熟成されると厚みのあるまろやかな味に変化すると言われています。
この地区で一番有名なシャトーが1855年制定のソーテルヌ・バルサック格付けで唯一の特別1級であり甘口ワインの世界最高峰と言われている”Château D’Yquem”(シャトー・ディケム)。貴腐が生じたブドウのみを使用し、更に100%新オーク材の樽で熟成させることによりその味を作り出しています。
リブルネ/サンテミリオン (Libournais/Saint-Emilion)
サンテミリオン村の隣にあるリブルヌ地域は大別すると世界的に有名なシャトーペトリュス(Ch Petrus)があるポムロール(Pomerol)地区、際立って有名なシャトーはないものの手頃な価格で楽しめるワインが多いフロンサック(Fronsac)地区に分けることができます。この地域は公式格付けはありません。
サンテミリオン地区はサンテミリオン村付近のサンテミリオン、その周りにある4つのサテライトAC(Saint-Georges,Montagne,Lussac,Puisseguin)から成っています。 サンテミリオン地区には格付けで第1級クラスAに選ばれているシャトーオーゾンヌ(Ch Ausone)やシャトーシェバルブラン(Ch Cheval-Blanc)といった有名シャトーを始め、様々な有力シャトーがあります。
一般的にここのワインはメドックがカベルネソーヴィニヨンというブドウ品種を主体にしているのに対して、メルロー種という品種を多く使用することにより、カベルネソーヴィニヨンで造られたワインよりもタンニンが少なめでソフトな味わいのために比較的飲みやすいタイプが多いと言われております。
ボルドーで使われる「シャトー」とは?
ボルドーワインのラベルに「Château(シャトー)~」と表記されているものが多いと思います。
その「シャトー」とは、城を意味しますが、ボルドーではもう一つの重要な意味もあるのです。
つまり、もう一つの意味は「ワイナリー」を指します。
ワイナリーとはブドウの栽培から瓶詰までの工程を行っている生産者を意味します。ボルドーではワイナリーを「シャトー」と言います。
豪華絢爛な正しく夢の国のようなお城を持ってるシャトーもあり、現代的な建築様式のシャトーもあります。
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